ホタルのすめる環境
石や川底に付着した藻類
トビゲラやカワゲラ・カゲロウなどの水生昆虫



カワニナ



ゲンジボタルの幼虫


これらの生き物が育つ水質や場所であればいい

ホタルの生息に適した場所は・・・
@ 水はかれることなく、一年中流れていること
A 川の両面または片面には植物でおおわれた緑地(草地)が岸にあること
(ホタルの産卵場所・日中の日陰として必要)
B 川の周辺は夜、明るくないこと
(ホタル以外の光をきらう)
C 川底には小石が点在していること
(幼虫は夜行性のため、日中かくれる場所が必要)
D カワニナが多く生息していること
(ホタルの幼虫のえさとして必要)

ホタルに適した水質は
@ COD(汚れの程度) ・・・2〜6mg/l やや汚れているが生息可能です
A PH ・・・7.0〜8.5中性から弱アルカリ性であるが各ポイントともに生息可能
B 水温 ・・・夏は21℃前後が最適である。少なくとも28℃以下であることがのぞましい。
C 流速や水深 ・・・20cm/秒、水深は15cmくらいがよいようです。大雨とともにカワニナやホタルの幼虫が流されることがあります。




ホタルの各状態に応じた環境
条件
成虫 ・ 飛翔空間がある
・ 風当たりが強くない
・ 人工照明がない
・ 休息場所となる木陰がある
卵 ・水際にコケがある
幼虫 ・ 水質が安定している
・ 溶存酸素量が豊富
・ 農薬や家庭排水がとけていない
・ 周りが多様な河川である
・ 水系自体が長期間安定している
・ カワニナが多く生息している
・ カワニナのえさが多くある
さなぎ ・ 中州や岸がある
・ 蛹化に適した土質である
・ 岸辺環境が物理的に長期間安定している



ホタルのために私たちができること
・ カワニナやホタルの幼虫が生息しやすい環境を守るため、きれいな水と岸の植物、川底の小石などを大切にする。
産卵の時期(7月のはじめ)に大掃除が実施されるとホタルの産卵期と重なってしまいます。
地域や学校で行われる"河川ふれあい"事業が河川の河床などをだめにすることがある
・ 必要以上に川の周辺は夜、明るくしないこと